自分新聞

について、書いたところはてなのワードとして取り上げてもらえたようだ。とても驚いた。自分の家の出来事、主に失敗談や日々の雑感、世界の出来事などについての感想を書いて20数人に送っている。

半世紀以上前からの同級生や、数年前趣味の会で知り合った傘寿プラスのご高齢女性など。一人暮らし独身の友人には、もしかしたらこのバカバカしい新聞が、彼に悲喜こもごも、安らぎのひとときを与えているかもしれないと信じている。だが、しかし。返事はない。

 

しかしせっせと、返事をくれる読者もいて、とても嬉しい。

澤地久枝女史が、宣ったそうだが、作家にとって自分の作品を読み感想を書いて送ってくれる人は、何よりの励みになる。離れ小島から大海へ向かって、手紙を書いて空き瓶にそれを入れて放り投げるのが作家。誰にも拾われないかもしれないし、拾ってmぴょんでもらえるかどうかわからない。

読んでくれた人が、感想を聞かせてくれるのは、奇跡であり万に一つの喜びであると。

 

先月発行した号には、三人から返事があった。面白いことに、三人ともそれぞれ違う記事について感想を書いてくれた。王(仮名)氏は、フィッシング詐欺について学べたと、I(仮名)さんは、東京大空襲の記事に対して、当時10歳くらいだった亡夫の体験のことを、花屋のツン(仮名)さん(75歳)は、「鬼滅の刃」の解説に感動したから、続きを待つと。

発行するまでは、何度も推敲を重ねているのだが、印刷後に加筆修正することもしばしば。今回も、書かねばならなかった。

こんな新聞を書いたところで、受け取ったものは迷惑ではないか、読んでいない人もいるかもと不安になる。送ってしまってしばらくは、脱力感と虚しさに落ち込む。

 

しかし、数日後に待ちに待った返事が届いたので、ぽんは飛び上がって喜んだ。

 

今号で、3・11のことを書くのはとても辛く、まして被災地の友人に出すのだからと、より慎重になった。

福島第一原発から30キロ圏内に住む彼女は、底抜けに明るくて、素直な感想をいつも寄せてくれる。

しかし、今号の返事はまだなので、やや心配になる。彼女の心を傷つけるような表現があったのかもしれない。

いやいや、誰かに忖度して文章を書こうとは思わない。大上段に構えて、書きたくなる

「震災後10年」のついてだが、ぽん(62歳のただのばあさん)はどう感じているかを、思うままに書くより仕様がない、・・・。悔いはなし。