ponsharaの映画評
『大誘拐 RAINBOW KIDS』 ★★★☆☆ 1991年 岡本喜八監督 北林谷栄、緒形拳
ネタバレ注意!
和歌山の山林王の未亡人、刀自としこ(北林谷栄)が、若い三人組の男に誘拐される。しかし、彼女は一切動じず逆に、これに乗じて自ら「誘拐」のシナリオを書き、自分の財産100億円を手に入れようとする。
若い三人組が、すぐにおばあちゃんの配下になっってしまうのは、いささか安易だが、としこには知恵も胆力も備わっており、威厳があった。
匿われる場所として、以前女中をしていた「くら」の家へ行くと、そこにはなぜかセーラー服を着た力自慢の農婦がいた。としこを崇拝する元気いっぱいのくら。それは、樹木希が演じている。故に、★ひとつ。
100億円の札束を、どうやって犯人側が受け取るのか、その展開は面白かった。
結局、お金は犯人側に渡り、としこは無事に解放される。
だが、刑事役の緒形拳だけが、誘拐されたとしこ自身がこの事件を企てたのではないか、と疑う。
やや、説明的に過ぎる。もう少し、わかりにくい部分もあって良い。故にマイナス2★