今日の運勢

ぽん家の朝刊には、干支占いが毎日載っている。同じ干支だからといって、その占いが当たる人もいれば当たらない人も、あることだろう。しかし、良い事が書いてあれば、ぽん(わたくしの一人称)は喜んでいる。悪いのは、気をつけようと思うが大抵、良いのも悪いのも読んでから数分後には忘れて、日々を暮らしている。

干支占いの記事を全て見て、家族や故郷の人々、友人のことを思い一喜一憂しているが、一日の中でも禍福は繰り返されるものだから、悪運の予想は、あまり信じない・・・。ただ、彼らの幸せを願う。不幸な出来事に遭ってしまったならば、より小さく無事に通り過ぎてくれますようにと。

さて昨日3日ぽんの運勢欄には、「万事成就」とあった。これは、嬉しくて覚えていたのだが、ぽんむす(ぽんのこども)と散歩して野鳥を観察したり、おびただしい翅の生えたクロアリの空中飛行を見たりして楽しかったので、これのことかいなと思っていた。

なんの変哲もない一日が終わろうとしていた・・・。すると、夕食後、りりりりーーんと黒電話が鳴った。滅多に家電には電話がかかってこないのだが、・・・。

わが家は35年前に結婚して購入して以来、ダイヤル式電話を愛用している。

受話器を取ると「〇〇くんのお友達のママのUでーす」と明るい声が。

「葉書をありがとう」と。

 

あ、そうか。先日彼女にぽんが、「あなたに10年くらい前に頂いた花が、またこの春も咲きました。どんどん家族を増やしています」と書いた写真葉書をUに出していたのだった。

 実は、ぽん家はぽんむすの就職を機に、住み慣れた街から離れて2年になる。

こども達は、とても仲が良くてラインで繋がっているが、ママたちはそれほどでもなかったので、こちらからUちゃんに転居のお知らせをしていなかった。

 毎年可憐な小さな花を咲かせてくれるので、必ずUちゃんを思い出して感謝していた。ようやく、お礼の言葉を出すことにしたのだ。

お花のお礼と「コロナ禍が終わったら、遊びに来て」と書いたのだった。

 

Uちゃんは、リウマチが悪化して両膝を人工関節にしてから、歩けるようになったことや、今まで花の苗を商ってきたが、指の変形がひどくなったので、重い鉢の上げ下げがきつくなったので、この頃は多肉植物をメルカリで販売しているの。と言った。

また、韓国語を10年間勉强し、マスターしたので読み書きも会話もできるのだとのこと、びっくりした。

今は、特効薬がよく効いていて、30数年来の痛みから解放されているよ、と。笑った。

こどもを通じて知り合った、「ママ友」。

下の子が生まれてから、発病し抱くことができなかったそうだが、その娘さんも既に、嫁いだという。彼女は、花を育てる喜びがあったからこそ、生き抜いて来られたんだと思うよ、と言った。この葉書を読んで、嬉しくてたまらないよ、と。

 

嬉しくてたまらない。

 

素晴らしい幸せが、私の胸に舞い込んだ。占いは当たった。