ponsharaのテレビ評

『MIU 404』  TBSテレビ 金曜ドラマ全11回 2020年6月26日 - 9月4日 ★★★★☆

どの回も、テンポ良く世相を反映しており痛快なドラマだった。隊長が桔梗という女性(麻生久美子)で、その有能さ冷徹さと人間味がすばらしく描かれていた。

伊吹(綾野剛)と志摩(星野源)の掛け合い漫才は面白く、走って犯人を追う姿も格好良かった。

ただ、既に退職している蒲生(小日向文世)刑事が、妻の敵として犯人を殺してしまうのは、唐突すぎた。確信を持って車で妻を轢き殺されたからとしても、・・・。他の殺人事件の真似をして両手の指3本を切り落としてから、殺すというのは、・・・キリスト教が弾圧された時代にもそのような、残酷な仕置があったらしいが、・・・酷すぎる。故に、マイナス1★

ラスト2回は、本当にはらはらした。

ラスボス久住役の菅田将暉が、サイコパスの新しい像を演じた。

脚本が面白いのは無論だが、役者皆が楽しんでこれを作り上げたのだろう。

また、見てみたい。

彼は、不良青年だった伊吹を立ち直らせた恩人でもあったから、伊吹もラスボスである久住を殺そうとする・・・。