東大前の路上で名古屋の高2生、凶刃を振るう

大学共通テスト初日 1月15日8時半頃受験生ふたりと72歳の男性が、背中からナイフで刺された。男性は重症。しかし3人とも命に別状はない。容疑者は受験生かと思われたが、彼は高2。しかも名古屋の東海高校生で、駅構内でも放火を何度も試みてからの犯行だた。

続報で驚かされたのは、自殺する前に人殺しをしてから切腹の予定だったとか、自分の成績が悪いので、東大医学部に入れなくなった。受験をしようとしているひとを殺したいとか。

真相はまだこれから究明されるのだろう。

しかし、なんという言い草だろうか。人の命を救う医師を目指す人が、自分には無関係の人をいきなり襲って、その罰として自殺したいとは。

 

大阪北のクリニック放火殺人も、M容疑者が以前から計画的に大量殺人を企てていたことが、徐々に明らかになってきたが。「腹いせ」をしてから世に名前を遺して自殺したいという望みを持つひとが、現実に現れてきた。コロナ禍、孤立化、経済格差、幸せ格差も、無関係ではないだろう。このような恐ろしい犯罪から、私達が身を守るにはどうしたら良いのか。

 

「拡大自殺」と呼ぶ人もいるが、巻き添えにされる人はただの偶然そこに居合わせただけだ。あまりにも酷い。

 とくに、クリニックの医師看護師、スタッフはMを助け用としていた人々だった。また、通院患者たちは、Mの言わば同士だったのに。

 彼を行政が救えた場面は、あった。ソーシャル・ワーカー、民生委員、ケースワーカー保護司・・・。もっと、専門家が関わって重大な事件を起こす前に手を打たねばならない。彼一人を救えていたら、・・・。

 

 

孤立を深めて、ひとりよがりになり、「自殺すれば何もかも許される」と勘違いして、他人の命を奪って欲望を満たそうとするひとのことを、どうすれば止められるのか、考えたい。